■2. 韓流文化がライフスタイルを変えた - ④ -

4) 故パク・ヨンハさんのこと

 

「冬のソナタ」では重要な役を演じているパク・ヨンハさんは、知名度を生かして、日本で活動していた。テレビで見た彼は、礼儀正しい好青年だった。「冬ソナ」のサン ヒョク役はユジンの愛を得られなくて常にイライラが募るようなタイプだったが、実際のパク・ヨンハさんは穏やかで微笑みを絶やさなかった。

 

しかも、周囲の気配りがきく、育ちがいい感じの人と思わせる品の良さがあった。それだけに、サンヒョク役はかなり自分と違ったキャラクターを演じることになったというのだ。

 

パク・ヨンハさんは生前サンヒョクについてこのように語っていた。

 

「サンヒョクはとにかく頑固者で、嫉妬と包容力があるという2つの顔を持ち合わせていた。演じるのが非常に難しいキャラクターでした。執着心も、ユジンへの抑えられない愛があったからですが、演じていながらサンヒョクがもどかしくて仕方ありませんでしたね」

 

それを乗り越えて、パク・ヨンハさんは執念深いキャラクターを巧みに演じた。まさに、「冬ソナ」を盛り上げた立役者の一人だ。

 

本格的に日本進出計画を立ち上げたパク・ヨンハさんは、音楽活動を最優先された。CDアルバム「期別」は30万枚以上のセールスを記録。また、単独 の写真集を出版し、好調な売れ行きを示した。それでも、彼の良さは勘違いしないところだった。あくまでも謙虚に自分の足元を見つめていた印象がある。そう いう誠実さが、パク・ヨンハさんの人気を高めたのだった。

 

ヨンハさんの死後、日本から墓参りに来るファンは1日100人を超す日も少なくないといいます。ヨンハさんの人気を不動のものにした「冬のソナタ」は、実は別の俳優が演じる予定だった。もしこれほどの大スターになっていなければ…。

 

「心はいつも皆さんの近くにいます。まるで星のように」

 

インタビューで彼が残した言葉だが、星になるにはあまりにも早すぎる。

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