■「冬ソナ」ブーム - ② -

2) 「冬のソナタ」がブームとなった理由

 

韓 国国内で「冬のソナタ」が放送されたのは、2002年初旬だったが、日本で初めて放送されたときより1年以上も前だった。さて、韓国では「冬のソナタ」は どのように見られていたのか。社会現象を巻き起こしたということだが、たとえば、主人公(ミニョン)を真似た髪型が流行り美容院を訪れる男性を増やした。 これは2002年の日韓ワールドカップで活躍したイングランド代表のデイビッド・ベッカム選手のソフトモヒカンを真似した髪型をした日本の若者が増えたと きと同等の流行だと思う。

 

また、「冬のソナタ」のCD(オリジナル・サウンド・トラック)やDVDも異例の売れ行きとなった。もちろん、関連グッズの人気だけが、「冬のソナタ」が起こした社会現象ではなかった。

 

「冬のソナタ」を見ていた韓国女性たちも大きな影響を与えた。

 

具体的にはこうである。成就しなかった初恋がこの「冬のソナタ」にはある。またすべての女性の「忘れたくない愛」に対するきっかけを呼び戻した作品というのが韓国の女性の意見だ。

 

しかし、日本の場合は違う。「冬のソナタ」がブームとなった最大の理由は「ヨン様」ことペ・ヨンジュンの魅力だと思う。

 

韓国の女性はペ・ヨンジュンをデビュー当時から見てきた。だから、20代後半で主演した「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンには驚かない。

 

しかし、日本の女性ははじめてペ・ヨンジュンを見た。それも、デビュー当時のペ・ヨンジュンではなく、20代後半の成熟しつつあるペ・ヨンジュンを見たのである。そしてワクワクする自分を知った。これが「韓流」の始まりだったのだ。

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