■4. 韓国ドラマとK-POP - ② -

2) 韓流スター「ソ・ジソプ」のワイルドさについて

  

2005年からの韓流スターは大胆な新人起用にも踏み切っていた。すでに人気のある韓流スターに依存するよりは、さらに韓流を引っ張っていける新しいスターを発掘することにこだわったのである。

 

そこで長身で元韓国代表の水泳選手でもあったソ・ジソプやソン・スンホンなどが主役となったドラマや映画が作られた。ペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、ウォンビン、イ・ビョンホンは韓流四天王と呼ばれていたが、その次の世代の韓流スターたちの誕生だった。

 

その中でも、ソ・ジソプはいつも言葉数の少ない寡黙な役を演じる演技者でどこかに暗い陰があるような憂鬱な表情のため、その中に隠した情熱をもっと熱く感じられる男だ。

 

彼は普段から無愛想で冷笑的な表情をよく作る。少し傲慢そうで冷情なその顔は、軽く近付くことのできるタイプではない。それため彼の愛はいつも難し い。ただ楽しく喜ぶ愛ではなく、辛く苦痛を伴いながら得、守っていかなければならない、そんな愛なのである。言わば悲劇が似合う俳優だ。

 

笑わなければ深刻な顔になるソ・ジソプのマスクは、少し渋みのある顔だと言える。細長い目から漂う鋭さとほっそりとした輪郭、薄い唇などから漂う鋭 利な持ち味が楽天的なイメージとはほど遠いのだ。そのため長細い首と長身がもたらす綺麗で爽やかな明快さが都市的な雰囲気を醸し出すにもかかわらず、アウ トサイダー的な不安感と寂しさが含まれた人物が似合う。

 

彼が出演した殆どのドラマで彼はこんなアウトサイダー的人物だった。貧しくて胸に傷を負い、愛情表現ができずにむしろ無関心に振舞う無表情の男。しかし顔とこんなイメージがソ・ジソプの魅力であることは事実だ。

 

2004年に大ヒットした「ごめん、愛してる」そして5年ぶりに出演した2009年の「カインとアベル」と2010年の「ロードナンバーワン」も大好評だ。

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